映画の海に漕ぐ

ランダムに借りてきたDVDで観た映画の記録

プーと大人になった僕

映画館で公開中のディズニー映画「プーと大人になった僕」を観てきた。
娘がディズニーアニメの「くまのプーさん」が大好きで何度もみていたため、私も一緒に何度となくビデオで鑑賞している。
実写になっても、プーと100エーカーの森の仲間たちの世界は、少しも損なわれることなく、むしろ大人になったクリストファー・ロビンが登場する以上、実写の方がより自然に、より身近に、感じられたように思う。
娘にはクリストファー・ロビンと同じように、1歳の頃から大事にしているくまのぬいぐるみがある。もうハタチを過ぎて何年かたつ娘が、今もそのぬいぐるみを大切に持っていることは、誇らしいことなのだとこの映画が教えてくれた。
宝物は、人に見せるためにあるのではないし、誰かになぜそれが宝なのかをわかってもらう必要のないものだ。時々こっそり取り出して、一人で眺め、しあわせな気持ちになれればそれでいい。こんな簡単なことに、私は今日まで、うっすらとしか気づいていなかったように思う。それをはっきりと意識した今、大切にしたい人がいるなら、その人の世界に踏み込むことなく、その人の持つ世界をまるごと受け入れられる自分でありたいと、心から願う。